【オススメ色鉛筆】Tombow 色辞典 36色セレクトセット

色鉛筆

日本画家の私が、実際に使ってみて感じた感想です。花や果物などの塗り絵やボタニカルアートに最適で、お値段もお手頃!ギフトにも喜ばれそうなパッケージや、付属品も充実していて、心からオススメしたい色鉛筆セットです。オススメポイントを同価格帯の色鉛筆と比較しながら3選ご紹介いたします。ちょっと残念だと感じたがっかりポイントも併せてご紹介いたします。ご参考になれば嬉しいです。

テンションの上がる素敵なパッケージ&付属品

 

オススメポイント 3選

オススメ① 葉っぱが自然に描ける

いきなりちょっとマニアックですが、葉っぱが自然に描ける色鉛筆って実は難しいんです。絵の具の世界でも「色が生っぽい」という言葉で表現されることがありますが、「葉っぱの色」ではなく「緑色」に見えてしまうんです。なんだか感覚的でアートっぽく書いていますが、つまりは、人工的に見えるということです。

試しに、チューリップの葉っぱを塗り比べてみました。*下絵を当ブログで無料でダウンロードできます♪

比べたのは、同価格帯のオススメ色鉛筆「uni No.888」の36色セットです。こちらは大人の塗り絵やコロリアージュにおすすめなセットなので、緑色がカワイイです。エメラルドグリーンとブリリアントグリーンなんて微妙な色加減ですがどちらも可愛い!!一方の色辞典は…渋いですね。そこがいいところなのですがwこの後、花をピンク系で塗ると引き立てあって素敵に仕上がると思います。

 

他社の24色や36色セットで一番不満に思っていたのが「緑色」でした。植物の葉がどうしても人工的な緑色(ビリジャン)黄緑(ライトグリーン)になってしまいます。似たような緑で比較しようとしたのですが…色辞典だけ塗ってみるとちょっと渋いwそこが良いところですけれども。

 

緑系の色は36色中5本でしたが、青っぽい色、黄色っぽい色、濃淡もついているので、色々な植物の葉っぱを自然に描くのには最適と感じました。植物を描きたい方や、ボタニカルアートに最適です。

 

オススメ② 花や果物が描きやすい

色辞典のコンセプトにもある通り、自然の色が集まっています。自然の色に特化しています。そのため、花や果物が自然にかけます。花や果物でよく使うのが、赤〜オレンジ〜黄色です。ツヤ感や、立体感、陽当たりの違いも表現したいので濃淡の種類も欲しいところです。

こちらは色辞典36色セットで塗ったリンゴの絵です。*下絵を当ブログで無料でダウンロードできます♪

 

こだわりは、色の名前にも現れていて、「イカの墨」「ぶどう」「すもも」「チェリー(さくらんぼじゃないのか不思議)」「小鹿」「もぐら」「うぐいす」…他にも宝石や植物などの名前が多いです。

カラーチャートが付いているのも、こちらの36色セットの特徴です。早速塗ってみました。紙もちょっと厚手で塗りやすく、先ほどの色の名前と説明文まで載っていて、ワクワクします。このワクワク感は、プレゼントにも喜ばれると思います。

カラーチャートって…ゼロから自分で作るとめんどくさいんですよね

 

他にも「色鉛筆画のコツがわかるミニ活用辞典」というものがついていて、色鉛筆の持ち方から、塗り方、グラデーション、混色…といった、ちょっとした色鉛筆の描き方本の基本レッスンができちゃいます。

ただ…最後の「リンドウを描いてみよう」は、塗り絵のような下絵がないので、先ほどまでの初心者さん向けの基本レッスンを使ってみたいのに…線だけの下絵も載せてほしいな〜と思いました。

オススメ③ お手頃価格でバラ売りあり

36色セレクトセットは定価が5,060円(税抜価格4,600円)バラ売あり全100色*トンボ鉛筆のホームページ調べ

私が買ったとき(2022年1月)はネットで¥3,255でした。同価格帯のオススメ「uni No.888」の36色セット(¥2500程度)よりは、ちょっと値段は上がりますが、バラ売りありでこのパッケージでしたら大人が使うならコスパ良し!と思います。

 

ファーバーカステルの30色セット(¥7000以上します)も自然の色が多く、植物、花、果物を描くのにとってもオススメなのですが…やはり高いです。反対に、もっと安いお手頃価格の色鉛筆もありますが、色鉛筆の値段は色の粉の量と質、固めているものの量と質が全然違うので、柔らかくて手首を痛めにくく、混色やグラデーションも作りやすいので、塗り絵や色鉛筆画を始める方にこそ、チョットいいものを使っていただきたいです。

日本画の和紙や絵の具を買っている私からすると…1回買えば1年以上使える画材なので1本300円くらいでも十分お安く感じます(^◇^;)岩絵具は15 gで何千円!なんていうものがありますから。

 

ガッカリポイント 2選

ガッカリしたところは2つありました。描きたいものや塗りたいものがハッキリしている方には重要だとおもいます。色辞典は10色セットの素敵なケースも作っていらっしゃるので、10色単位のブック型パッケージで追加セットを作ってくれたらいいのにな〜と思います。

ガッカリ① 茶系の色が少なすぎる

聞くより見るが易しです!私の自作のカラーチャートをご覧ください。いかがでしょう??右上あたり…少なくないですか??青や緑はこんなに繊細にバリエーションがあるのに…

このカラーチャートは色相環をベースにしているので、色の分布がわかりやすく、さらに中央に行くほど淡い色になるので、濃淡のバランスもわかる優れものです。データを貼り付けますのでご自由にダウンロードして使ってみてください。

「フラワーカラーチャート」と名付けましたw 

しかも、配色のセオリーを知っていれば色選びにも使えるという!!自慢のものです。…ヒントにさせていただいたのは、コチラの本です。コチラの本では、中央に色相感があったのですが、真ん中のスペースが狭いと感じ、色相環も基本、明るいもの、暗いものと3種類の見本を入れたくて、自作で作りました。

 

茶色が少ないと…パンが描けませんでした。描いてみたのがこちらです。これでもかなりがんばったのですが、コピー紙ということもあって、パンのあの茶色がうまく表現できませんでした…。木やキノコ、木の実といった植物は描けるかもしれませんが、パンや動物はちょっと厳しそうです。いろいろなパンの絵を作ってスクエアのフレームにいれてキッチンに飾ろうと思っていたので、残念です。

 

犬や猫、リスやウサギにもあまり向いていないと思います。猫や犬を描くのに、緑・青・赤のバリエーションこんなにいらないんですよね。動物や食べ物を描こうと思っている方は、他のものを選ぶか、色鉛筆を買い足すのがオススメです。

ガッカリポイント② ケースから出しにくい

あんなに素敵だと褒めていたケース…ちょっと使いにくいんです。外ケースからも出しにくいし、色鉛筆もとりにくい…これは私の使い方の問題かもしれませんが( ̄▽ ̄;)

まず、外ケースにぴったりすぎて、緑のケースが出し入れしづらいです。ゴムがひっかかりますので機嫌が悪いときは、全然出てきません。私は外ケース(茶色い方)使っていません。

色鉛筆の取り出し辛さは表面のツルツルと相まって、結構とりにくいように感じます。これは他の方のブログでも同じ感想をお見かけしたことがあります。あくまでも個人の感想ですが…ポリクロモスと比べてみました。浮きにくいのが原因なのかどうかはわかりませんが、色辞典は使う色をあらかじめ出して使っています。なので、色鉛筆の並びがバラバラになってしまいました(涙)*カラーチャート順に並べればすみます。

 芯の先のケースのデザインなのかな?どうなのでしょう??くわしくはわかりませんが、比べてみた感想でした。

こんな方にオススメ

  • 植物を描きたい
  • 果物を描きたい
  • 花を描きたい
  • 魚を描きたい(鳥も描けそう)
  • 空や海を描きたい
  • ボタニカルアートを始める方への贈り物に最適!!

こんな方は他の色鉛筆か買い足しがオススメ

  • 犬や猫が描きたい
  • ウサギやリスが描きたい
  • パンが描きたい
  • 可愛いコロリアージュ が塗りたい → uni No.888の方がいいかも
  • もっと予算がある → ファーバーカステルのポリクロモスの方がいいかも

このセットがあれば、ボタニカルアートはなんでもいけそう!

というのが私の感想です。植物シリーズは当分こちらを使って描いていこうと思います。

以上、ご参考になれば嬉しいです。

serita

serita

東京藝術大学日本画専攻 卒業 東京藝術大学大学院デザイン専攻 修了 個展、グループ展多数。 山本一力・著「たまゆらに」月刊連載挿絵など ロジカルデッサン「伝わる絵の描き方」シリーズ 著者 デッサンや水彩画、人物画などを専門学校やアートスクールで教えております。

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