もくじ
明暗を使って立体感に!
右ページは明暗をつけずに、ベタ塗りしたもの。左ページは明暗をつけて塗ったものです。明暗がつくグッと立体的になりますね。この記事では、プーさんを立体的に塗るために、明暗をつけるコツをご紹介します。立体的に塗れると小さい子に尊敬の目でみられますwぜひお試しください。
今回使っている色鉛筆はファーバーカステル ポリクロモス、ぬりえは「くまのぷーさんぬりえ」です。
ページをまたがっているプーさんは…お尻だけ3Dになりました。
3ステップでくわしく解説
完成まで3ステップで解説いたします。完成入れたら4ステップになりますが…そこは見逃してください( ̄▽ ̄;)身体は黄色、洋服は赤のベーシックなプーさんに仕上げます。
1、「明」「暗」を分ける線を描く
明るい部分と暗いところを分ける線=光と陰の境界線となります。この線を描くことができれば、明るい部分を淡く、暗い部分を濃く塗ることができます。黒い線ではなく、黄色と赤で引いておきます。実はこの線、表紙のプーさんにヒントがあります!
何気なくみていると気が付きませんが、プーさん…よくみると黄色は2色、赤も2色使われています。おひさまの下で日向ぼっこしているのでしょうか?お腹の左上の方が明るいので、光が左上から当たっているような設定になります。一緒にいるピグレットもよくみると、耳や鼻、顔の左上が明るくなっています。はちみつの垂れているところまで同じ明暗がついていますね〜すごーい!!
線だけを濃くしてみるとこんな感じです。この線が明暗の境界線です。この線をよ〜く観察しながら描いてみましょう!向きが逆なので、表紙の絵をカメラで撮って反転させると描きやすいです。
この線はデッサン用語では「稜線(りょうせん)」と呼ばれます。形の凸凹や光の方向によって線の位置や形が変わるので、立体感を表現するのに大変重要な線です。水色で塗ったのは服の影や耳の影。塗り忘れましたが奥の足にはピグレットの影がついています。暗い部分には、陰と影があるので…ここから、さらにマニアックな話になりますので、また他の記事でご紹介します。
2、明るい側は塗らない
明るい部分は紙の白を残しておきます。暗い方だけを軽く塗ってみてください。そして、目を薄目にして、ぼんやりと全体を見てみましょう。これでプーさんが立体的に見えたら成功です!!眼を細めてみるのは、デッサンでもよくやることですが、明暗が自然かどうかチェックするのに使えます。
光と陰の左境界線が濃いと、なんだかツルッとしたプーさんに見えますねw
3、暗い側を塗っていく
暗い側をメインの黄色で線が見えなくなるまで、がしがし塗ります。さらに色数があれば、黄色のちょっと濃い色(黄土色など)で服の影になる部分や、全体的に陰の中になる部分(下の絵だと奥の腕や首の周りなど)を塗り足すと、さらに深みが出ます。
これだけでも十分、立体的に塗ることができたのではないでしょうか??明暗の境界線は塗り絵の下絵には付いていないので、これが描ければ立体的に描くことができます。さて、ちょっとここで、デッサンうんちく話。塗り絵で基礎デッサンが学べます。
プーさんの頭を、シンプルな形に置き換えてみてみましょう。ミカンや卵のような、ちょっとつぶれた球体に置き換えられます。球体に右斜め上から光が当たると、こんな感じです。太陽が当たる部分が昼間、当たらない部分が夜。下の方は明け方(反射光)をイメージすると良いです♪
プーさんは横から見ると、目の部分がくぼんでいます。みかんの1/4を取ったような形?でしょうか。ここに一つ面ができるので、みかんの房ような形が目の部分に現れます。左右のほぺったが丸く膨らんでいるので、それも意識するとさらにプーさんらしい凹凸の明暗ができます。
石膏デッサンや人物デッサンでも同じように捉えると、明暗と凹凸がイメージしやすくなり、色々な光の設定で立体的に描くことができます。以上!デッサンうんちく話でした〜
完成! 明暗をなじませる
明るい部分を、明るい黄色の色鉛筆か、黄色を薄く塗って光と陰の境界線をなじませると、まぁるくふっくらしたプーさんになります♪地面の影など足してみるのもいいですね。
明暗の境界線をみつけて描いてみてください♪
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