色鉛筆でリンゴを描くコツ

塗り絵

色辞典36色セットを使って、リンゴを描きました。立体的でリアルに描くコツを手順に沿って、詳しく丁寧に、たっぷりの画像で解説していきます♪ボタニカルアートや色鉛筆画、鉛筆デッサンのお役にたてば嬉しいです。
irojitenは、自然の色が多いので、オモチャっぽくなりにくくて良いですね。このセットは、お値段もお手頃なので、花や果物など自然の物や、ボタニカルアートを描きたい方にはオススメです。

手順とポイント

①ベースを塗る

下絵をコピー紙に印刷したものです。モデルにしたのは写真ACさんのフリー画像なので…この塗り絵の下書きは無料配布できませんm(_ _)m

明るい色から

まずは明るい色(明るい黄色)から塗っていきます。白っぽいのではみでても気になりません。

断面と、陽に当たらない果実の部分(ヘタの周りと下の方)に黄色

優しく塗りましょう

この上から重ね塗りをしていくので、色鉛筆の真ん中アタリをふんわり持って、紙の上を滑らせるように優しく塗ります。

色鉛筆の角度が寝るようにしましょう

丸みに沿って塗っていきます

りんごは、ヘタの窪み部分からお尻に向かって縦に模様が見えませんか?この線を追っかけるように、りんごの丸みに沿って色鉛筆を動かします。もし、本物があれば色鉛筆で表面を撫でてみると丸みや凹凸を感じられますよ。

この赤いスジスジです

ヘタのくぼみに吸い込まれるイメージ

ヘタの周りは、内側に吸い込まれるイメージを持って描いていくといいですね。

寝ているリンゴは横方向に

横方向に向かって、丸みを感じながら塗っていきます。紙を回して縦にすると塗りやすいです。

ベース完成!

3つのリンゴにうっすら色がついたら、ベースの完成です。隙間があっても大丈夫です!塗りムラも形に沿っていれば立体感の表現に繋がります♪

白っぽく光っている部分は塗り残しました。消しゴムで消してもいいですね。

② 濃い塗りしていく

休憩したら、さあ色鉛筆をギュッとにぎって濃い塗り開始です!

切ったリンゴから

切ったりんごのヘタの内側とお尻の窪み部分を描きます。これを始めに塗ると、次に塗るりんごの凹凸(立体感)をイメージしやすくなります。こんなに窪んでたの!?一番膨らんでいるところはここかな?といった具合に観察してみてください。

ここで立体感を観察します

ヘタの周りが重要

ヘタの周りが立体的にできれば、斜め上からみたリンゴは描けたも同然です。陽の当たらない黄色っぽい所との境目や、手前のキューティクル部分を( )←丸みのある線で描いていきます。ヘタの上の方も赤で描きます。

赤のチョット濃い部分がポイントです。

真ん中が濃くなるように

一番膨らんでる部分が一番濃くなるように、色鉛筆を濃い赤に変えて塗っていきます。これで、出っ張り感がでます。下の方が陰で暗くなっているように思いますが、陽に当たっていない&床からの照り返し(反射光)でちょっと白っぽく明るくなるほうが立体的です。

下1/3くらいが白っぽく見えませんか?

黄色やオレンジも使って

寝ているリンゴは、お尻がよく見えます。ここは実は花のガクだった部分です。一番下に緑から赤茶っぽい5つの角が見えています。こちらは黄色やオレンジ、赤も使って濃い塗りしていきます。

紙を回すと描きやすいです

③ 質感表現

ここまででも十分立体的に描けました!さらにりんごのツヤ感を出していきましょう

ハイライトを目立たせる

白い部分(ハイライト)がツヤ感のポイントです。白が目立つように周りをさらに濃い塗りしていきましょう。色鉛筆は鮮やかなものを、筆圧は強めるといいですね。

濃い色よりは鮮やかな赤い色がオススメです。

こってり塗ってみましょう

特に切ったりんごの隣の赤を濃くしてみましょう。真ん中のりんごの上2/3を「こってり塗り」です。こうすることで、断面の黄色とのコントラストが出ます。ぼんやりして見えるとツヤ感は弱まってしまいます。

ここでも、りんごの下1/3はちょっと白っぽく残します

寝てるリンゴは明るめに

斜め上を向いている面が多いので、光が当たって明るく白っぽく見えます。チョット明るめにすると良いですね。

ここでも真ん中のりんごの「こってり塗り」が映えます

完成です!!

全体のバランスを見て、完成です。

今回使った色鉛筆

色辞典36色セレクトセットです。自然の色が多いので、オモチャっぽくなりにくくて良いですね。

お値段もお手頃なので、花や果物など自然の物や、ボタニカルアートを描きたい方にはオススメです。

serita

serita

東京藝術大学日本画専攻 卒業 東京藝術大学大学院デザイン専攻 修了 個展、グループ展多数。 山本一力・著「たまゆらに」月刊連載挿絵など ロジカルデッサン「伝わる絵の描き方」シリーズ 著者 デッサンや水彩画、人物画などを専門学校やアートスクールで教えております。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP