大人の塗り絵 初心者の方へ「かんたん!色鉛筆で塗るコツ 4選」

塗り方

初心者の方がつまづくポイントを検証しながら、難しいテクニックなしですぐにマネできそうなコツをまとめてみました。大人の塗り絵を始めた方のご参考になれば嬉しいです。

道具

色鉛筆と塗り絵。これだけでもイイですが、家の中にある物をプラスすればグッと描きやすくなりますよ。

消しゴム

プラスチック消しゴム、スティック型のノック式や練り消しゴムがあると、はみ出た部分を消したり、うっすら白く消せばグラデーションを作ることもできます。油性の色鉛筆は消えにくいのでご注意ください。

色鉛筆削り器

色鉛筆は芯が柔らかく折れやすいため、電動よりは手動の鉛筆削り器が良いです。ゴミが収納できるタイプもありますが、芯が途中で折れることもよくあるのでシンプルなものが良いと思います。

下敷き

切り取り式でない塗り絵本の場合は、特にあった方が描きやすいです。私はpencoのクリップボードを使用しています。お洒落で写真映えもするのでおすすめです。

鉛筆の角度と塗り方

こちらは、中古で購入した塗り絵本です。途中まで塗ってあるのですが…ちょっと拝見させていただきました。

塗ったあとが線になって残ってしまっています…おそらく、鉛筆を立てて塗っていかれたのかな?線と線の隙間が目立つのと、引っ掻き傷のようになってしまうので上から重ねてもあとになってしまいます。

最初は色鉛筆を寝かす

色鉛筆の真ん中を優しく持つと、自然と鉛筆の角度が寝てくれます。こうすることで、色鉛筆の側面(デッサン用語では鉛筆の腹と呼びます)が紙に当たって幅広く筆圧の弱い線で塗ることができます。隣の空白の魚を塗ってみました。

鉛筆の角度にご注目ください。

左上の魚と比べると…塗りあとが目立っていないと思います。線からはみ出るのを怖がって鉛筆を立てると、筆圧が強くなってしまうので、はみ出して後から消しゴムで消すほうがキレイに仕上がります。

塗り方はできるだけ優しい筆圧で、子猫の頭を撫でるように紙を触ります。また、線と線の間が開かないように同じところを何度か重ねるように塗るとキレイです。線は往復しても一方通行でもどちらでも描きやすい方で大丈夫です

グラデーションは色鉛筆にお任せ!

一本の色鉛筆で濃淡(グラデーション)を作るのって…結構難しいと思います。鉛筆デッサンでは筆圧の加減や塗り重ね回数によってグラデーションの練習をするところです。

テクニックより、まず色数

色鉛筆はすでに色の濃淡が作ってあるので濃淡は色にお任せしましょう!!初心者の方には36色セット以上をオススメするのもこれが理由です。色味の違いだけでなく、濃淡の違いがある方が描きやすいです。

uniのNo.888 36色セットを使いました

仕上げは丁寧に

シマの部分にグレーを重ねたら、仕上げに入ります。仕上げの目的は、完成度を上げることです。細かい部分を丁寧に作業することで、グッと完成度が上がって見えますよ♪

はみ出たところに消しゴム

はみ出たところは消しゴムで消しましょう。消しゴムの角を使ったり、先の細いノック式のものを使うのがオススメです。色鉛筆によっては消えにくいものもあります。消えない場合は…背景を塗っちゃう!とごまかせます。

細かい部分は鉛筆を立てる

輪郭周りや、色の境目など、細かい部分は鉛筆をしっかり削って、立てて塗りましょう。字を書くときの持ち方で、短く持つと細かい部分が塗りやすくなります。

完成!

いかがでしょうか?ちょっとの工夫で、色鉛筆の発色が良くなり、塗りあともキレイに仕上がりました。身の回りにある道具や、色鉛筆の持ち方や角度、色数によって、テクニックなしでもグッとレベルアップしたのではないでしょうか??

今回塗らせていただいたのは、こちらの本です。

色の基本から、組み合わせの配色のコツが、塗り絵をしながらお勉強できるようになっています。明暗のコツも載っているので、立体的に描きたい方にもオススメです。絵柄はシンプルなものから、マンダラのような模様、ボタニカルアートのような花まで、多種多様です。

このページは、グレイを重ねて落ち着いたダークトーンに仕上げる。というのがテーマでした。

どなたかの参考になれば嬉しいです♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

serita

serita

東京藝術大学日本画専攻 卒業 東京藝術大学大学院デザイン専攻 修了 個展、グループ展多数。 山本一力・著「たまゆらに」月刊連載挿絵など ロジカルデッサン「伝わる絵の描き方」シリーズ 著者 デッサンや水彩画、人物画などを専門学校やアートスクールで教えております。

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