【色鉛筆のコツ】色辞典36色セットで描く〜チェリーのカップケーキ〜

塗り絵

絵心がなくても描ける!ちょっとリアルな色鉛筆画

この記事を読んで、ダウンロードした下絵に色鉛筆で描いていけば…絵心に自信のない方でも、ちょっとリアルな色鉛筆画が描けるようになる!(と思います)

https://serita-illustration.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

色鉛筆でリアルな絵を描いてみたいけど、絵心に自信がない…

色を塗るだけならわかるけど…濃淡?明暗?陰影??なんだかさっぱりわからない!!

絵が描けない!苦手!!という方は、必要なポイントに気がついていないだけだと思います。

クリームは白、ケーキは赤、チェリーも赤!絵心に自信がない方も、これはすぐにわかると思います。絵心がある人(絵が描ける人)は、もうちょっとわかっていることがあります。

右上から光が当たっているから左側が暗くなってる。

チェリーはツヤがあるので光っている。

クリームの凹凸やチェリーの丸みの立体が3Dでイメージできる。

超リアルに描こうとすると、もっともっと観察が必要ですが、ちょっとリアルに描くならこの3つで十分です。

この3つのポイントをどうやって描いていくのか?なんでそうなるのか??写真付きで詳しく解説していきます。

一緒に描いていきましょう☺️

下絵はコチラ

下絵は鉛筆デッサン風に描いてあります。立体的に見えるタッチや、ハイライト(光っている部分)を塗り残すときの目安の線も描いてあります。

■こちらからダウンロードしてご利用ください。

【無料ダウンロード】大人の塗り絵や色鉛筆画の下絵にどうぞ♪スイーツイラスト〜チェリーのカップケーキ〜

使用したのは「色辞典36色セレクトセット」です。*コチラのセットには濃い目の焦げ茶色が入ってないのでステッドラーの色鉛筆を準備していましたが、結局使わずに済みました😅

ベースの色を塗ります

チェリーとケーキのベース

赤い色を優しく塗ります。色鉛筆の真ん中あたりを軽く握って、鉛筆を傾けて塗ると塗りやすいです。クリームにハミでないように境目を丁寧に塗りましょう。カップの下の方も塗っておきます。

<POINT!>チェリーの輪郭が濃くなってしまうと立体感が出にくくなるので注意!!

色辞典(V-1/チェリー)

クリームのベース

色辞典には水仙という白の混ざった黄色のようなクリーム色があるのでこちらを塗っておきます。これを塗っておくことで、このあと明暗をつけてもベースと馴染んで自然に仕上がります。クリーム色がない場合は、白い色鉛筆で塗っておくと良いと思います。

色辞典(P-4/水仙)

クリームの明暗をつけます

クリームに明暗をつけていきましょう。光の方向は右斜め上からを設定しました。

①まずは上からの光をイメージして…クリームの下を向いている面に、ベース色の1段階濃い色を優しく塗ります。水色で囲った部分をぬるようなイメージをするといいと思います♪

色辞典(D-14/枯竹色)こんなかんじで塗れました↑

②次に右からの光をイメージして…クリームの左斜め下半分に、同じ色を優しく塗ります。

クリームの完成!

これでクリームは完成です。どうでしょう?ちょっと立体的になりました♪立体的に描くときは斜め上からの光をイメージするとよいのですが、両方いっぺんにやろうとするよりは「上+右or左」というふうに分けて考えるのがおすすめです。下を向く面と、光の方向の反対側の面をとらえられれば、なんでも立体的に描きやすくなります♪

ケーキの明暗をつけます

次はケーキの明暗をつけていきましょう!こちらは、下を向く面がないので、光に近い右側を明るく左側を暗くしましょう。クリームの影があるので、左のクリームの近くを暗くするのもポイントです。

ベース色の1段階濃い色を、明るい側は優しく、暗い側は強めにしっかりと塗ります。

↑この明暗のイメージです

<POINT!>クリームや紙との境目をくっきり塗る

クリームや紙との境目がぼんやりしてしまわないように、真ん中の輪郭のキワの部分から鉛筆を立てて塗っていくと良いです。左側の暗い部分をそのまま塗っていきます。

色辞典(D-12/すおう色)左へ塗り進めます↑

ケーキの完成!!

右側から光が当たっているように見えませんか?紙の部分は山折り谷折りになっているので、左側の山〜谷を暗くするイメージをするといいと思います。左側に白い部分を残さないようにするのもポイントです。

チェリーのツヤと立体感

このチェリーをツヤっと立体的に描くには3つのポイントがあります。まずは、球体をイメージして光の仕組みをご紹介します。これがマスターできれば、相当テンションが上がりますので頑張ってみてください!

<POINT①>光の方向・輪郭の内側にゼリービーンズ

光の方向に近いところが白く光ります(ハイライト)。どんな形で光るかというと、表面の丸みに沿うような形表面の丸みに沿うような形です。ちょうどゼリービーンズや三日月の角の丸いものをイメージしてみてください。これを白く塗り残せばよいのですが…輪郭のすこし内側にするのがコツ

<POINT②>反射光

光は照り返しがあります(反射光)。どこが光るかというと下を向く面です。丸い形の下側に三日月形をイメージしてハイライトよりは暗いけど白っぽくするのがコツ

<POINT③>出っ張りを濃く

真ん中あたりが輪郭よりも手前に出っ張っています。ここを濃く描くと一気に立体感が出ます。表面の丸みをイメージして丸いタッチを入れるように濃く描くのがコツ

こんなイメージです。パールや金属のボール、りんごや玉ねぎ、瞳を描く時にも使えます♪

ベースと同じ色鉛筆をつかいますが、筆圧を強くします。ハイライトを残しながら出っ張り部分を濃く描いていきます。

チェリーの完成!!!

ツルの部分は、緑や赤を使って描いてみました。チェリー部分は、反射光の部分にクリームの陰色で使った枯葉色。左半分にはケーキで使った、すおう色を塗り込みました。周りのものの色を重ねて使うと、自然と馴染むのでオススメです。

仕上げ

ここからは、さらにリアルにしたい方へのちょっと上級編です。チャレンジしてみてください♪LG-1/子鹿色というニュアンスカラーもいれて全体を見てバランスを整えながら描いて仕上げます。ここはちょっと絵心が必要かもです…

ニュアンスカラーが多いのも色辞典の良いところ♪

完成

是非、描いてみてください♪

serita

serita

東京藝術大学日本画専攻 卒業 東京藝術大学大学院デザイン専攻 修了 個展、グループ展多数。 山本一力・著「たまゆらに」月刊連載挿絵など ロジカルデッサン「伝わる絵の描き方」シリーズ 著者 デッサンや水彩画、人物画などを専門学校やアートスクールで教えております。

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